2021.12.07
上村工建の家づくり奮闘記「こだわりの木材」【後編】
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
前回の記事では、「先祖代々受け継いできた山から切り出した木材で、家を建てたい」と希望されるお施主様のお話をご紹介しました。
今回は、そんな思い入れの深い家づくりがどのようにして実現したのか? そして、お施主様ご夫妻はその家でどんな暮らしをしているのか? についてご紹介したいと思います。
■建築家の手腕があってこそ実現した家づくり
通常の家づくりは、すでに部材として使える状態の木材を使用します。
山に入って使えそうな木をイチから選定し、それを切り出して、きちんと木材に加工するところから始める家づくり、というのはかなりイレギュラーなケース。たとえ建築家といえど、誰にでもできることではありません。
それが今回、お施主様のご要望を見事に実現することができたのは、木造住宅に造詣の深い建築家・大森尚子先生の存在あってこそです。
大森先生は、三重県の建築関係者が集って開催している勉強会「みえ木造塾」のメンバーのひとり。日頃から木造の住まいづくりに関する理論と実践を学んでいた大森先生だからこそ、お施主様のご希望に沿った家づくりがが実現しました。
■本当の贅沢、究極のスローライフ
ちなみに今回のお施主様ご夫妻は、定年し、終の住処としてこのお宅を建てられました。
大森先生の尽力もあって実現した、思い入れの深い家。そこで、ご夫妻は豊かな自然に囲まれたスローライフを満喫されています。
薪割りをして薪ストーブを使い、自分たちで作った野菜で自給自足。時には自分達の名前が入った有機野菜を道の駅で販売したりすることも…。
今の世の中は、とにかくコストパフォーマンスばかりが重視されがちですが、たとえ通常よりお金がかかっても思い入れの木材で家を建て、そこで、自然と共に暮らしていく…、そんなお施主様ご夫妻の暮らしは、ある意味、本当の贅沢なのかもしれませんね。