2022.01.13
イメージを共有することの難しさ【前編】
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
家づくりをするにあたって、建築家や私たち工務店のスタッフが、お施主様のお好みを把握するのはとても重要なことです。
ですが、形のない「イメージ」を共有するというのは、実はすごく難しいことなんですよね。
その難しさを改めて実感した、こんな出来事がありました。
■ナチュラルという言葉から木の素材のモノばかりご提案したが…
あるお施主様に、カーテンレールをご提案したときのことです。
お施主様のご希望は「ナチュラルなもの」「自然な感じにしたい」とのことでした。
そこで弊社スタッフは最初、木製のカーテンレールばかりをご提案していたのですが、なかなかコレ! という物が見つかりません。
それもそのはず。なんと最終的にそのお施主様が採用されたのは、木製ではなくピカピカ光る真鍮のカーテンレールだったのです。
真鍮も確かに大昔から人々の傍らにあった素材です。無添加住宅などにもよく使われているので、「ナチュラルなもの」「自然な感じ」に違いはありません。
しかし「ナチュラル」という言葉のイメージに引っ張られて木材を連想してしまい、結局、お客さまが本当に望むものをご提案できるまでに、かなりの時間を要してしまったのでした。
これは、イメージの共有が本当に難しい…ということを実感した出来事でした。
>>後編に続く