2012.04.22
施工事例「海沿いの家」
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
今回は弊社の施工事例「海沿いの家」をご紹介します。
この「海沿いの家」の設計監理を手がけられたのは、前回まで建築家インタビューにご登場いただいていた、建築家・村山邦夫先生です。
■本来は、かなり高額になるはずのコンクリートの家が…
「海沿いの家」を建てるにあたって、お客さまから伝えられた唯一のご要望は「鉄筋コンクリート造で建てたい」ということでした。
理由は、海沿いという立地。
もし津波や台風の被害に遭っても、鉄筋コンクリート造であれば安心です。最悪、構造体が残れば、再建も比較的しやすいだろう、という理由です。
通常、鉄筋コンクリート造の建物は木造に比べると割高です。しかしこちらのお宅は、比較的コストを抑えて建てることに成功しました。
これは、村山先生によるデザインや設計上の工夫、そして上村工建の細かい見積調整や施工実績、それをきちんと理解し受け入れてくださったお施主様の判断力があればこその結果だと言えるでしょう。
■あらゆるライフステージの変化に対応した家づくり
「海沿いの家」の居室は、全て伊勢湾を臨む2階に配置されています(1階はワークスペースと駐車場)。
お施主様は50代。ゆくゆくは息子さんが住まいとして使う可能性が高い、とのことですが、今のところは、ご夫婦ふたり暮らしです。
そんなご家族のために村山先生が提案されたのは、次のようなプランでした。
• 構造はシンプルな鉄筋コンクリート造のコンクリート打ち放し。外断熱仕様でメンテナンス性とエネルギー効率を考慮
• 1階の駐車場部分は、居住スペースとして使えるよう作っておく
• 高齢になった際、2階に楽に上がれるよう、あらかじめエレベーターが設置できる場所を計画しておく
まさに、どんなライフステージの変化にも対応可能なよう、さまざまな想定がされています。
インタビューでも「お客さまの話をじっくりと聞き、その人生に寄り添うようなプランニングが大切」と仰っていた村山邦夫先生ならではの設計ですね。