2021.06.03
設計料のお話~建築家がしてくれること~ 1
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
今回は、これまであまり触れたことが無い、設計料についてのお話をご紹介したいと思います。
■設計料の相場は?
建築家の先生に設計を依頼した場合、設計料は建物代の8%〜12%になるのが相場です。
建物代が3,000万円だとしたら、設計料は約300万円前後ということですね。
「家の設計図を書くだけで300万円?! 高い!!」
と思われるでしょうか?
しかし、家を建てるにあたって、建築家がどのような仕事をしてくれるのかを知れば、もしかしたら逆に
「ここまでしてもらってその値段なら、安いくらいかも⁉」
と思われるかもしれませんよ。
■「図面を引く」と一言で言っても……
みなさまは、住宅を建てるにあたって、建築家が何枚の図面を引くかご存知でしょうか?
2〜3枚? 5枚? 10枚?
一般的なハウスメーカーならそうかもしれません。ある程度決まった規格の中で家づくりをすれば、設計図も使い回しがきくからです。
しかし建築家住宅の場合、作成される図面は30〜50枚にも登ります。
建築家住宅は、敷地の形・周辺環境・家族構成・趣味など、住む人によって、それぞれ異なる個別の条件に、しっかりフィットするよう建てられるもの。
当然、使い回されている設計図は1枚もなく、図面の量も自然と膨大なものになります。
つまり、「規格化された家に人間が暮らしを合わせる」のではなく、「暮らしに合わせた家を設計してくれる」のが建築家、というわけですね。
また、あまり知られていないことですが、実は建築家の設計料に含まれる仕事は、図面を引くことだけではありません。
実際に工事を監理することもまた、建築家の重要な役割のひとつです。
次回はそうした、建築家による工事監理の詳細についてご紹介しますね。
どうぞお楽しみに!