2021.06.17
「お客さまに喜んでもらいたい」職人さんの想いがこもったエピソード
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
前回の記事では、建築家によるハイレベルな設計を実際に施工するには、同じくハイレベルな職人さんや現場監督さんの存在が不可欠、という話題をご紹介しました。
今回は、そんな上村工建の職人さん達の、実際の現場でのエピソードをひとつご紹介します。
■見せる梁…、イヤイヤ、これは見せられない
とあるリフォーム現場でのお話です。
そのリフォームでお客さまは、天井の梁が見えるデザインをご希望でした。
ですが、実は「見せる用の梁」って高いんです。
通常、屋根の中に使われる梁には、サインペンで番号が書いてあったり、汚れがあったりします。
ですが、表から見えるように梁を設置する場合は、汚れを落としたり表面を磨いたりして、美しく整える必要があるので、その分コストも上がってしまうのですね。
お客さまはコストダウンのために、「見せる用の梁じゃなくていいよ。普通の梁で。おいおい自分で綺麗にするから」と仰っておられたのですが、天井の梁です。一般の方が自分で磨くなんて、普通に考えて至難の業。
とはいえ、予算には限りがあるし…、と私たちは頭を悩ませていたのですが、ある朝、現場に入ると、書かれた文字や汚れがそのままだったはずの梁が、綺麗に磨き上げられているではありませんか。
そう、「お客さまに喜んでもいたいから」という想いから、職人さんが厚意で梁を綺麗に磨いてくれていたのです。
実は上村工建の家では、こうした職人さんの厚意で実現したコストダウンもかなり存在します。ありがたい…(泣)
もちろん、お客さまも大感激で喜んでくださいました^^