2022.06.17
上村工建の家づくり奮闘記「川にせり出した家」
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
注文住宅の場合、分譲地のように綺麗に整理された土地に家を建てるわけではないので、土地によって工事の進め方はそれぞれ異なります。
よって私たち工務店スタッフは、その都度勉強の連続…ということになるのですが、今回ご紹介する事例でもまた、建築家の先生やスタッフが、
「どうやったらこの土地に家を建てることができるか?」
と、あれこれ試行錯誤を重ね奮闘しました。
■川にせり出した家
こちらの物件は川沿いの文化指定された土地、という少し特殊な立地条件での家づくりでした。
また、建物の一部が川の上にせり出す設計となっているため、川の中に足場を組まなければなりません。
そこでまずは役所に、川の中に足場を組む許可を求めました。
結果、許可は下りたのですが「梅雨と台風の時期は足場は撤去するように」とのことでした。
というのも、この川には小型の漁船や観光船が多く、もし増水して船が川に流れ、それが足場に激突でもすれば、非常に危険だからです。
工事期間中に足場を組めない時期が発生するため、通常の工事に比べてスケジュール調整がとても難しくなりました。
しかし現場監督が、足場を組める時期に進めるべき工程と、組めない時期に進めるべき工程にわけてスケジュールを緻密に調整。そのおかげで、なんとか完成までの見通しがつき、無事着工にこぎつけました。
設計中も「こんなおしゃれな家で育つ子供は羨ましい」(お施主様にはお子さまがいらっしゃいます)と関係者全員が感心するような素敵なプランが出来上がりました。
■来春には完成予定
地鎮祭では2歳くらいの小さなお子さまが塩をまいたりする愛らしい姿が非常に印象的でした。
住宅の完成は来春の予定です。
完成の暁には、ぜひまたご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!