2022.08.25
家づくりもサステナブルな時代【後編】
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
今回も前回に引き続き「サステナブルな家づくり」に関する話題をお届けしていきたいと思います。
■冷暖房、使う時も使わない時も
パッシブデザイン住宅について考えるとき、冷暖房効率は欠かせない要素のひとつです。
三重県もエリアによっては暑さ寒さが厳しいため、冷暖房効率にはこだわる方が多く、外貼り断熱をしている住宅もたくさんあります。
(断熱材は大抵内側に入れる内断熱が多いのです。 外貼り断熱は内側と外側、両方に断熱材を入れる施工です。)
しっかりと断熱して冷暖房効率を上げることも重要ですが、その一方で、季節によっては冷暖房を入れなくても快適に暮らせるよう、土地の特性に合わせた家づくりをすることも重要です。
■その南側の大きな窓、本当に必要?
例えば一般的なハウスメーカーなら、「南側に大きな窓をつけて採光する」というのがセオリーですが、実際のところ家は「明るければ良い」というものではありません。
光が強すぎれば当然暑いですし、家財も日に焼けて傷みやすく、食品も腐りやすくなります。
冷房も暖房も余計に必要になりますよね。
全然サステナブルではありません。
一方、建築家がお施主様のためだけに設計する家は、単純に「南側だから大きな窓を付けよう」なんてことはまずありません。
お施主様にとって丁度良い光を取り込むために、そして最大限風通しを良くするために、どこに窓をつけるのか? どんな形の家にするのか? どんな間取りにするのか?
それを土地の特性も鑑みながら、イチから設計してくれるのが建築家住宅です。
「自然環境を生かす設計」と一言で言っても、環境は土地によってそれぞれ異なります。
決まった規格の中でセオリー通りに家を建てるのではなく、お施主様が選んだ土地の特性とライフスタイルに合わせてイチから設計する建築家住宅こそ、究極のパッシブデザインと言えるのかもしれません。