2022.12.29
リフォームか建て替えか…それぞれのメリットとデメリット【5】
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
リフォームと建て替え、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介する本シリーズ。第5話となる今回は、リフォームのデメリットについてご紹介します。
第1〜4話をまだご覧になっておられない方は、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
■工事期間中の家には住みづらい
「リフォーム中でも工事をしていない部屋で過ごせばいいのでは…」
と考える方もいらっしゃいますが、実際のところ工事期間中はホコリなども多く出ますし、セキュリティやプライバシーを考えると、工事範囲と生活範囲を分けて暮らすのも難しいところです。
基本的には、工事期間中の仮住まいの確保は必須とお考えください。
■リフォームだから建て替えより早い…ということはありません
「イチから建てるわけじゃないし、リフォームだから工事期間は短く済むんじゃない?」
というのも、よくある誤解です。
全部キレイに取り壊すより、残すべきところを残しながら丁寧に壊す解体のほうが、実は手間も時間もかかります。
また、水回りの場所を変える場合、見えるところだけでなく床下の配管まで変える工事が必要になります。
工事期間はイチから建てるのとほぼ同じ、もしくはちょっと短くなる程度とお考え下さい。
■床下はめくってみないと分からないことも多い
床下の状態は、お見積もりの時点では目視できる部分でのみ判断するしかありません。
実際に全ての床板を剥がしてみて初めて、
「基礎部分にシロアリが発生していた」
「柱が腐っていた」
ということが判明する場合もあります。
そうなると必然的に掛かる費用や工期が増えてしまいます。このときに重要なのは、お施主様に住宅の現状を正しく把握していただき、適切な処置を適正な価格で行うこと。そのために必要な説明は、建築家・スタッフがしっかりとさせて頂きます。
なお、追加料金が掛かりそうなことが予め予想される場合は、「予備費」をお見積りの中に含めさせていただき、結果的に追加料金が必要なければ返金、という形で対応させて頂くともあります。
追加工事が発生した場合の費用を元からの料金に含めて請求し、「後から追加料金は一切発生しません」とするのは、一見親切で手間も少ないかもしれません。
しかし弊社ではあえて、必要に応じてお施主様と話し合いながら工事を進めていき、必要なかった予備費に関してはきちんと返金する、という方法をとっています。
■デメリットをあらかじめ把握しておくことで、よりスムーズに事が進む
今回はあえてリフォームのデメリットについてご紹介してみました。
都合のよいことだけでなくデメリットもしっかり把握しておくことで、よりスムーズに、そして安心して事を進めることができます。
この情報がみなさまの家づくりの一助となれば幸いです。
>>【6】へ続く