2023.02.16
家づくりの定説(セオリー)を疑ってみようシリーズ「その畳スペース下収納、本当に必要?」
家づくりについて
こんにちは! 上村工建の上村です。
家を新築するにあたって、リビング横に畳スペースを設けるお宅は多いですよね。また、その畳スペース下を収納にしたいと考える方も多いのではないでしょうか?
■大容量かと思いきや…実はそれほどでもない畳スペース下の収納
畳スペース下の収納というと、家族全員分の布団を収納できるような、かなりの大容量収納を想像される方が多いようです。
しかし実は、畳スペース下の収納の容量はそれほど多くありません。
ほとんどの場合、布団の収納なんてまず無理。薄めの座布団やクッション、お子さまのオモチャなどがせいぜい、といったところです。
畳の下という箱の中に更に箱を作り、キャスターまで付けるわけですから、実際のスペースより容量が大幅に少なくなってしまうのも仕方がないことかもしれません。
■物の出し入れがしにくいから、結局使わない物を入れっぱなしに…
畳の下の収納は、出し入れのしにくさも大きなデメリットのひとつです。
出し入れがしにくいから使用頻度が低くなり、結果、使わないものが入れっぱなしになるだけのスペースになってしまう…ということも珍しくありません。また、湿気対策や虫対策、カビ対策なども必要です。
■それぞれのメリット・デメリットを把握して適切な収納計画を
リビングに収納が増えること自体は悪いことではありませんし、上記のようなデメリットを分かった上で畳スペース下に収納を設けるなら、何ら問題はありません。
しかし、もしも畳スペース下の収納に、すごく大きな期待をお持ちなら、過度な期待は禁物です。
収納はそれぞれのメリットデメリットをきちんと把握した上で、ご家族にとって過不足のないものを計画しましょう。
この情報がみなさまの家づくりの一助となれば幸いです。