リフォーム
建築家・スタッフの声
鈴鹿市 T邸 後藤晃範(建築家)
Vol.044鈴鹿市鈴鹿市 T邸
確か、年明け早々のイベントに参加した際に、ASJの加藤さんから声を掛けていただき、T様のお宅のリフォームをさせて頂くことになりました。
T様は定年を控えられており、お嬢様は嫁がれ、奥様と2人の生活となった今、家はご夫婦にとって家族と過ごした思い出が一杯詰まっている場所でした。しかし、現状のままでは、部屋は細かく仕切られ、和室には段差が200㎜あり、年齢を重ねていくことを考えると住みづらいという事で「安全で、明るく、楽しい生活ができる空間が欲しい」という要望がありました。
・・・という事でT様の現在は、どういう所でどういう住み方をされているのか、打ち合せがてら、近鉄白子駅から車で5分程度のところにあるT様のお宅を拝見させて頂き、私達は今回のリフォームのキーワード探しを始めました。
ついこの間まではご夫婦が大事にされていた「犬」の写真やレリーフ等、犬の関連のものが大事に飾られていました。犬の話になりますと、お二人はわが子のように懐かしく話されました。各部屋は綺麗に掃除・整頓もされ、棚には奥様の趣味であるトールペイントの品々が上手に飾られていました。また、生活感や生活に対する努力、苦労の部分を伺う中からも、非常に家を大切にされるご夫妻と感じました。
建物自体が劣化された状態でないことを確認して、T様の材質、色のこだわりを充分に私達も感受し、「安心、安全で明るく、楽しい」空間が出来たのではと思っております。
リフォームですから工期は短かったのですが、T様の「熱意と努力」、ASJの加藤さん、監督の谷奥さん、そしてバックで支えていたただきましたASJスタッフの仕事への「情熱」に対し感謝したいと思います。ありがとうございました。