新築住宅
建築家・スタッフの声
泉が丘-H邸 石丸信明(建築家)
Vol.042津市泉が丘-H邸
先日、ARX KOBEのスタッフ共々、上村工建の前田さん、山崎さんとお招きを頂き、楽しい夕べを過ごさせていただきました。その際、どれくらい時間がかかったかという話題になり、3年でした。3年という年月は、私たちにとってはあっというまに過ぎ、そんなにかかったのかという感慨を持ちました。
お父さんもお母さんも元スポーツ選手であり、堀田さんも現在もラグビーをされています。打ち合わせは、スポーツマンシップ?にのっとり、それぞれの役割を明確にされながら進んでいきました。また、奥さんが妊娠されている頃から、打ち合わせが始まり、出産され、無事男の子が生まれ、設計をまとめ、工事が始まり、建物ができあがりました。
2世帯住宅は、難しいものです。どこまで共有し、どこまで分離するか。設計者が決める訳に行かず、二つの家族が納得して結論を出して頂かないと始まりません。設計者はリアルなセラピストのようでもあります。一つ一つ生活のシーンを検証しながら、プラン化してゆく作業を繰り返しました。灯油の缶はどこに置く?洗濯物の風通しは?など。小さな生活のシーンを一つ一つ組み立てていきました。
住宅の設計は、機能を満たしながら、建築の技術を使い、その家族の生活のための空間を作っていきます。この住宅の場合は、より住まいの設計の基本に立ち返らせていただいたような観があります。生活を組み立てながら、同時に設計者として、五感に関わる空間を考えています。
お子さんが楽しく家の中で遊んでいる姿を、にこにこしながら見ている大人たちのやさしい表情を見ることは、本当に設計者冥利につきます。
ありがとうございました。
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