私たちには、「こんな家を造りたい」・「こんな家に住みたい」という希望がありました。でも、希望とする家を建てるにはどうしたらいいのかまったくわからず、展示場をいくら巡っても、これだ！と思う家には辿り着けずにいました。
そんな時、知り合いの方で、とっても素敵なお家を建てている方がおられ、どこで建てたのかを尋ねたところ、ＡＳＪの加藤さんを紹介してもらいました。 加藤さんから「家」について色々お話を聞き、これがまさに私たちが建てたい家だと確信しました。理想としている家づくりでした。しばらく時間をもらって考えようかとも思いましたが、もう建てたい気持ちは固まっていましたし、すぐにプランニングコースに申し込みをしました。

加藤さんから鍵谷・井上先生を紹介していただき、先生方に私たちの考える「造りたい・住みたい家」についてお話させていただきました。
打ち合わせを重ねる度に家は買うものではなく、造るものなのだということを改めて実感しました。自分たちがどんな風に暮らすのか、どんな生活スタイルなのかをよく考え一つ一つ進めていく作業は悩むこともありましたが、楽しいものでもありました。自分たちが、これから建つ家に住んでいるのを想像し、想いを馳せながら家造りに取り組みました。

打ち合わせの期間は、先生方の事務所にお邪魔したり、設備関係の展示や色んなショップに同行して頂き、具体的なアドバイスをもらいました。実際のものを見ることで、頭の中にある‘イメージ’が‘具体的な形’として見えるので、家造りには欠かせない大切な時間であったと思います。

よく晴れた冬の日に無事、上棟の日を迎え、骨組みされた家をみて、模型とそっくりで感動したことを覚えています。工事が始まってからは仕事帰りに現場の前を通り、建っていく家を見ることが楽しみであり、日課になっていました。

家が形になっていくと、追加したい部分が出てきたり、取りやめたり・・・とかなり大工さんや現場監督の川島さんを困らせてしまいました。川島さんは仕事で帰りの遅い私たちに合わせ、夜でも現場で打ち合わせをしてくれました。「できないことは無理ですが、可能なことはしますから何かあったら遠慮なしに言ってくださいね！」と本当に多くのことを快く引き受けてくださいました。

本当に素敵で快適な家が出来上がりました。苦手な掃除も片付けも頑張れる家です。帰ってくるのが楽しみな家です。家造りに関わってくれたすべての方に感謝しています。

新しい我が家で思うことは、今この場所にこうしていられるのは、ＡＳＪを紹介してくださったＫ夫妻、加藤さん、先生方、川島さん、大工さんたちのお陰なのだということです。
この家で、この空間で自分達らしく、実り多い生活ができることを幸せに感じています。