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『怖い気持ちそして勇気凛々と 』

Vol.028スタッフからのメッセージ

Message from: 平野信義(建築家)

この夏 生まれ育った紀伊長島の川に泳ぎに行きました。私の実家のすぐ裏には赤羽川という清流があり、小さい頃は朝から晩まで鮎を追いかけて遊んでいました。
おにぎりを持って出かけ、自分で採った鮎を川原で焼いておかずとしていました。
たくさん採っても人にあげないというきびしい?鉄則があり、鮎を採れない下手くそは当然おかずがなく、腹も減ってくやしい(ひもじい?)思いをするので、小学生4・5年にもなると大抵鮎とりが上手になります。

 

 

 

 

 

川での遊びはそれ以外にも、岩から飛び込んだり橋から飛び込んだりとなかなかそれはハードな内容・・・。私のあだ名はジャイアンですから、岩でも橋でも飛び込むのなんて屁のかっぱ(これも死語ですか?)、飛び込めないやつの足を潜って引っ張たり、岩からつき落としたり・・・、同級生たちは私を見ると逃げ出したりわざと遠くで泳いだり、私が水に入ると陸にあがるなどしてなんとか災難を避けようと必死な様子でした。

 

 

そんなジャイアンがこの夏、屈辱的な体験をしました。家族ぐるみで仲良くしている同級生とその子供、自分の子供の計5人を「川くだりをしよう」と半強制的に誘い、松原橋というところから、約2km下流の福岩までの川くだりを決行しました。途中にあるテトラポットのところでは、同級生に「昔、お前に押されて俺は脚を切ってケガをした。」とどうでもいい愚痴をこぼされながら、それでもなんとなく楽しげに5人でワイワイ川を下りながら泳いでいました。

 

 

途中シオカラブチという深い淵があり、そこには昔よく飛び込んだ岩があり、自信満々で岩に登り飛びこもうとしました。が、岩に登ったものの何故か怖くて足が動かない、「そんなはずは無い。」と思い直して飛びこもうとしたが勇気がでない、そんなこんなしている内にずるっと足が滑り下に落ちてしまいました。落ちる間に、岩にぶつけたキュートな?お尻はずるむけ、水泳パンツは血で赤く染まり、きずは熊に引っかかれたように15cmぐらいの長さで2本、皮がべろっとむけて中の肉も見えていたようです。

 

 

一緒に行った同級生や子供は大笑い、こっちの痛みも知らず薄情もので、ずっと笑いっぱなし・・・。お尻の痛みは言うまでも無く、それ以上に、飛び込めなかった自分の度胸の無さが情けなく、「なんだか泣けてくーる」の心境でした。中年といわれる年になり、そりゃあ子供の頃より体力が無くなったには違いないけど、度胸まで無くなったなんて・・・認めたくない!

「来年は絶対飛んでやる!」と今のところ名誉挽回、ジャイアンの名に恥じぬよう勇気を凛々ふるい起こしているのび太みたいな私です。

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