新築住宅
建築家・スタッフの声
深い軒の家 邸 山下和哉(建築家)
Vol.022津市深い軒の家 邸
初めてオーナーとお会いしたのは、津会場で行われた建築展でした。
その時の印象は初対面のような堅苦しいものではなく、以前から知り合いでもあるかのような親近感がありました。
これはオーナーご夫婦のおおらかなお人柄で、私自身もその雰囲気につつまれ、とても気さくにお話することが出来ました。
その設計打ち合わせもスムーズに進められ、ライフスタイルのことや、さまざまな趣味趣向など、お互いに思いの事を話し合ったように記憶しています。そしてその中で、軒庇がほしいことと、薄暗くて大きすぎない室内をご要望されました。この薄暗くて大きすぎない室内が良いと思う方には凡人は少なく、空間性豊かな方とお見受けました。そして設計が具体的に始まり、建物のかたちが出来上がって行きました。
この家は、南北に伸びる平屋の屋根に、コンクリート打ち放しの塀から伸びる大きな屋根が、覆いかぶさる構成になっています。建物を見る人に対して、美しい屋根の印象のみを与えたいと思いました。そしてその庇が生み出す軒下空間や、室内への機能的、情緒的な効果を期待しました。
このようにして「深い軒の家」は誕生し、オーナーも私もとても満足しています。
人の人生で、家は3回目に納得のできる家が建てられるといいます。
しかしこの家のオーナー夫妻は2回目にしてその家を手に入れたことになります。
そしてこの家を長く住み続けることにより、建物とそこで営まれる生活は、
愛され熟され味わいを深めて行くことでしょう。
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