新築住宅
お客様の声
as one grows 邸 オーナー様
Vol.007度会郡as one grows 邸
2年前、新聞の折込チラシか何かでイベントの事を知り、当時ASJの事を何も知らない私達は『何か分からんけど建築関係のイベントしているから近くやし遊びにいってこよっか。』というのりで出かけて行きました。会場では上村さんにシステムについての詳しい説明を受けながらも、まったくの予備知識が無かった私はこんなうまい話があるのかとこの時点ではまだ半信半疑でした。またその頃既に数年前から相談に乗って頂いている地元の建築家がいてその方にお願いするつもりでいる事、このプランニングコースを利用するだけになるかもしれない事など全て分かってもらっても尚、熱心に(半ば強引に!?)お誘いを頂き、じゃあちょっと勉強させてもらおうという軽い気持で入会したのでした。
まずどの先生にお願いするかですが、そこは私達の場合簡単でした。イベントには雑誌などに載っている先生がいたりして、ちょっと芸能人にでも会ったような気持で色んな作品の写真を見てまわっていましたが、一番初めに目にとまったのが結局お願いする事になった井内先生でした。その作品を見た時、施主さんご家族の本当に楽しそうな笑顔が直ぐに頭に浮かび、そしてこんな家が出来るのは施主さんも建築家も一緒になって楽しんでいるからこそなんだろうなと、お願いするのだったらこの先生だと思ったのでした。
数年前から家を建てたいなと、思いはあるもののいろんな事情でなかなか実現出来ずにいましたが、その期間に色んな本を読んだり、ハウスメーカーや工務店など見て廻り自分なりに納得できるだけの準備が出来た事、また家族が増えて考え方や好みが変わってきた事など、今思えば勢いだけで立ててしまわず、少し休んだ事がとてもよかったと感じています。その数年の間に私達の家に対する思いや要望など温めていた事がいっぱいあったのでそれらを書き上げ、中には矛盾する事もいっぱい出てきますがそんな事も含めとにかく書き上げて、それを先生に見てもらう事からスタートしました。
そして初めてのプランを見た時、直ぐには自分の中で消化できずにその日の打合わせはただただ先生の話を聞くばかりで、このプランに対する感想を求められてもその場では答えがみつかりませんでした。それは何故か・・、多分今から家を建てようと考えているほとんどの方達がそうだと思いますが、まず『家』を考える時には『間取り』や『坪数』から入ると思います。例えばリビングが10畳位、寝室は8畳、子供部屋は何畳、収納は、客間は、5人家族だから延床は何十坪位は欲しい・・・など等。別にこの考え方って普通で、ハウスメーカーのアンケートも此処から始まります。対して先生のプランはこの考えには当てはまらない内容だったのです。だから瞬間的に頭が真っ白になって打合わせの時間内で消化する事が出来なくなってしまったのです。
帰りの車内で、また家に着いてから、冷静にプランを見ながら先生の話を思い返すとその中には先ず初めに自分達が思い付くままに書上げた内容や、更には土地やその周辺環境に対して自分達が少し不安に感じていた事を話してもいないのに感じ取って、プランに盛り込まれている事に気付き、これはすごいぞ!!っと嬉しくなりました。 そしてこのプランに対してどういう風に暮らしていくのか、初めに意見を伝えられなかった分色々と考え次の打合わせに挑みました。・・・が!今度はまた全然違うプランに変わっていたのです!? せっかく色々考え巡らしていたのに・・。また頭が真っ白です。また意見を言えず先生の話を聞くばかり・・・。でもこれがまた間取りありきの考え方に対しはっきりではないが漠然と疑問を感じていた部分をついていたのです。すごいすごい! ・・でその疑問に感じていたのは、最低リビングは何畳位は欲しいな、子供部屋は少しでも広くしてあげたいから寝室を小さくしよう、でもウォークインクローゼットは欲しい、いざと言う時の為に客間はいるけどコストが合わないからどこか削ろう。子供部屋なんて本当に必要なのは中学、高校の頃だけでその数年間以外はなくても良いんじゃないか。使うかどうかも分からない部屋の為に今必要な何かを削って我慢するってもったいないじゃん。今を楽しむ事が大事でその部屋がなければ他をもっと充実させる事ができるじゃん。今を楽しめるだけの最低限に留めることでコストを抑えて、生活の変化に合わせて必要になれば増築やリフォームすれば良いんじゃないか。出来るかどうか分からないけどそんな事を考えていました・・。
今度こそと新たなプランでの暮らしなどを考えて次に挑みました。・・・が!!プランが変わっていました!?!? またかよっ・・今度も聞き役です。 でもいつも自分達のグレーな部分をうまく付いていて、腹が立つとかではなく、むしろ毎回の打合わせが楽しくまったく苦痛に感じる事はありませんでした。
こうした事が3回、4回と続きいつになったらコンセプトが決まるのか不安に感じ始めた頃それは偶然ではなく必然的に決まりました。 これまでのやり取りは先生の作戦だったのです。私達家族がこれからどんな風に暮らしていくのかプランが変わる度にその中での『暮らし』を考える事で、潜在的に感じていた所を引き出してくれていたのです。どんどん明確にイメージできるようになり、これで行こうと自信をもって思えるようになったときにそれは決まっていきました。
方向性が決まればあとはそれに向かって進むだけです。でも先生も担当して頂いた前田さんも本当に忙しくなかなか時間を合わせることが出来なかったり、次の予定に追われてじっくりと打ち合わせが出来なかったりと、正直もどかしい事もありましたがそんな中でも私達の要望や心配事などの相談に前田さんはご自分の時間を割いていつもニコニコと対応してくださいました。直接会うと恥ずかしくて本領を発揮できない息子も『先生、先生』『ニコニコのおじちゃん』と慕っていて、この頃には先生に対しても、前田さんに対してもとても信頼感を持っていましたので安心して流れに任せていました。
とうとう着工です。これまでのゆっくりとしたペースが一気にあがり、始めは流れについて行く事で精一杯でここでも前田さんにお世話になりっぱなしでしたが、トラブルなど無く全てうまく進めて下さりとても感謝しています。施工の方ではこれまでに4軒の現場を拝見させて頂きその内3軒は施主様のご好意で壁塗り大会にも参加させて頂きました。そのほとんどの現場を仕切っていたのが神林監督でその事もあり私達の現場も是非とも神林監督にとお願いしました。施工中は外壁の塗料やコンクリートの撥水剤、内壁塗りなど自分でする事で家に対する愛着も違ってくるだろうし、今後のメンテナンスの為にも出来る事は少しでもとわがままを言い、やらせて頂きました。素人が現場に入って作業するのは進行の妨げにもなるだろうし、怪我などの余計な心配もかけます。本来なら好ましくない事なのかも知れませんが、嫌な顔一つせず監督初めどの職人さん達もアドバイスしてくれたり、逆に手伝ってくださったりとお陰で最後までやりきる事が出来ました。
我が家は結局、『間取り』という概念を捨て『1ルーム』になりました。寝室なんてなし、子供部屋なんてなしです。正直な所子供達が大きくなり、微妙な時期にさしかかった時どういう事になるのか不安はあります。でも大切なのは今どうあるかだと思っています。
今いつも家族一緒です、誰かが個室にこもるなんて事はありません。間仕切りの無い1ルームの我が家を子供達はいつも弾ける笑顔でぐるぐる走り回っています。そんな様子を見ていると仕事のストレスなんて直ぐに癒されます。子供達の笑顔を見ていると私達の考えは間違っていないんだと確信が持てます。先生がいつもおっしゃっていました、『家』は建てたら終わりではなくそこからスタートなんだと。その時々を私達がしっかりと考えながら『家族』と『家』が一緒に成長して行く事がこれからの目標です。
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