新築住宅
樹を繋ぐ家
建築家/大森尚子/大森設計室
敷地は旧磯部町の山あいの静かな集落。森林や果樹林に囲まれた広大な敷地の中に若い息子さん一家の住まいを計画しました。
南へ向かって翼を広げた「への字プラン」を大きく伸びやかな片流れ屋根が覆います。家中どこからも眺められる庭はよちよち歩きの幼子の格好の遊び場。
建物の北側に近接する森林から事前に伐り出した杉や桧は製材して立派な柱や梁になり、新しい住まいの構造を支えています。
木を植えた亡き祖父や、孫のUターンを何より喜ぶ祖母、そして初孫と隣り合っての暮らしを心待ちにしているご両親。
沢山の方々の想いに支えられての上棟となりました。
木立の陰に片流れの屋根のシルエットが表れて来て身の引き締まる想いです。