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2022.03.17
家づくりについて
マイホームのカーテン計画【中編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回も引き続きカーテンに関する話題をお届けします。 ■カーテンに掛かるコスト 一昔前、カーテンに掛かる費用は40坪の家で約120万円と言われていました。今は40万円くらいと言われていますが、実際はもっと掛かっていることが多いように思います。 窓の多さにもよりますが、約100万円くらいの予算を考えておいて、お釣りがきたらラッキー、くらいに思っておくのが良いかもしれません。 ちなみに【前編】でご紹介した「液体カーテン」も、実装するには数十万円のコストが必要です。その代わりカーテンをしなくても部屋やインテリアが日に焼けることがなく、家族が紫外線に晒される心配もありません。 カーテンのメンテナンスに費やす時間も手間も省けますので、そこに価値を感じる方ならコストを掛けるだけのメリットがあるのではないでしょうか。 ■カーテンはパーツが多い分、コストが掛かる 「せっかくのマイホームなのだから、妥協なく美しいカーテンを整えたい」という方もいらっしゃれば「カーテンに強いこだわりはない。なるべくコストを抑えて自分で用意したい」という方もいらっしゃると思います。 しかし、いずれにせよ新居のカーテンに掛かる費用は小さなものではありませんので、予め予算の中にしっかりと組み込んでおくことが大切です。 ちなみにカーテンを取り付けるには、カーテン本体だけでなくカーテンレールをはじめとしたその他もろもろの沢山のパーツが必要です。そのためロールスクリーンやブラインドなどと比較すると、コストはどうしてもカーテンのほうが高くなってしまいます。 コスト重視の方は、ロールスクリーンやブラインドという選択肢もおすすめです。 >>【後編】へ続く
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2022.03.15
家づくりについて
マイホームのカーテン計画【前編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 カーテンはその部屋の印象や雰囲気を大きく左右する重要なインテリアのひとつです。マイホームを建てるにあたって、こだわりのカーテンを選ぼうと思っておられる方も多いのではないでしょうか? 今回はそんなカーテン選びに関する話題です。 弊社では、カーテンはオーダーメイドで作られるお客さまがほとんどです。建築家の先生がカーテンに関するアドバイスをしてくれるケースもあります。 ■カーテン計画は多種多様 そもそも「どんなカーテンをつけるか」の前に、 ・カーテンをつけるのかつけないのか ・雨戸を付けるのか付けないのか、付けるなら毎晩閉めるのか閉めないのか ・近隣からの視線が気になるロケーションか、そうでないか ・普段は窓を開けて過ごすことが多いか、閉めて過ごすことが多いか など、設計の段階でさまざまなヒアリング・打ち合わせがあります。 これらの内容に応じて、どんな窓ガラスを入れるか、どんなカーテンが適切か、などを考えていくわけですね。 例えば「明るさを重視したいからカーテンはつけない。でも紫外線は防ぎたい」という場合は、UVカットガラスを使ったり液体カーテンと呼ばれる塗料を窓ガラスに塗るという方法があります。こうした加工をすることで紫外線カット効果を得ることが出来ます。 「窓を頻繁に開け閉めする方なら、ロールカーテンは面倒なので横開きの普通のカーテンの方がおすすめ」だとか、「カーテンの柄をしっかり見せたい場合は通常の山形のカーテンよりフラットカーテンの方がおすすす」など、お施主様のお好みやライフスタイルに応じてカーテン計画は実に多種多様です。 >>【中編】へ続く
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2022.03.10
家づくりについて
オーダーメイドの家づくりは時間が掛かる【後編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 前回の記事では、建築家住宅の見積もりが出るまでの流れについてご紹介しました。 今回も引き続き、建築家住宅ならではの家づくりの進め方、そのメリット・デメリットについてご紹介していきたいと思います。 ■建物に土地を合わせるか、土地に合った建物をつくるか 一般的なハウスメーカーの場合、四角く平らに整地された土地で家づくりをすることが多いため、1㎡○万円といったシンプルな見積もりをすることが可能です。そのため見積もりがお客さまのお手元に届くのもスピーディー。 一方、弊社の場合は目に見える基礎の部分が40cmほどしかなくても、地中に150cmの基礎を掘っている…というような複雑な設計をすることもあり、そうなると計算はかなり複雑。見積もりにも時間がかかります。 しかし逆に建築家住宅では「この形状の土地には、弊社の家は建てられません」などということはあまりありません。 たとえ、先祖代々受け継いできた大切な土地がちょっと特殊な変形地だったり傾斜地だったとしても、その土地に合った設計をイチから行うことが出来ます。 規格化された家づくりは効率的ですが、反面、規格に合わないご要望には弱いもの。でも、建築家との家づくりはその逆です。 設計図などの使い回しをしておらず、すべてイチからの作業になるため時間は掛かりますが、完全オリジナルだからこそ、お施主様のご要望や土地に合わせた設計をすることができるのです。 ちなみに建築家との家づくりに必要な期間は、混み具合にもよりますが1年半以上見ていただく必要があります。 予めご了承頂けましたら幸いです。
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2022.03.08
家づくりについて
オーダーメイドの家づくりは時間が掛かる【前編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 お客さまからお見積り依頼をいただくと、たまに 「どうしてそんなに時間が掛かるの?」 「よそのハウスメーカーは2~3日で見積もりが出てくるのに、御社は1週間経っても2週間経っても出てこない! どういうこと?」と、お叱りをいただくことがあります。 もちろん放置しているわけでも、忘れているわけでもございません。 弊社の見積もりに時間が掛かる理由はひとえに、すべてがそのお客さまだけのために設計されたオーダーメイドの家だから、です。 ■オーダーメイドの家づくりには時間が掛かる 建築家との家づくりの場合、見積もりが出るまでに3週間以上かかります。 では、見積もりが完成するまでの実際の流れを見てみましょう。 【1】 建築家の先生による図面が完成。 【2】 図面について弊社と建築家との間で質疑応答が行われ、図面が確定。 設計事務所によって、構造や断熱の方法が全く違うことも珍しくありませんので、弊社と設計事務所の間で図面を共有するだけでも、それなりの時間が必要です。 【3】 確定した図面を元に工事の業者、仕入先への価格の確認などを行う。 【4】 各取引先からの回答を元に見積もり作成。その見積内容を建築家が確認(価格が適切かどうかをお施主様に変わって建築家が確認するため)。 これらの表からは見えないプロセスを経て、やっとお客さまのところにお見積書を提出します。 一方、一般的なハウスメーカーにはすべてが規格化された「標準の仕様」があって、それに対して建物が大きいか小さいか、どのようなオプションをつけるか、を決めるだけで見積もりを作成することが出来ます。 ハウスメーカーと建築家住宅で、見積もりが出るまでに掛かる時間がこれほどまでに違うのは、そうした背景があるからなんです。 >>【後編】へ続く
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2022.02.24
家づくりについて
夜見ても美しい上村工建の家「千休庵」
こんにちは! 上村工建の上村です。 「夜見ても美しい上村工建の家」シリーズ、今回は福田建築工房・福田浩明先生が設計を手掛けられた「千休庵」をご紹介したいと思います。 こちらはご夫婦二人のお住まいで、商店と住宅が混在し、一軒一軒の間口が短い、いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれる土地が多いエリアです。 ■お施主様のこだわりと建築家の手腕によって完成した美しい住まい 当初はリフォームで検討されていたプロジェクトですが、お施主様のこだわりから最終的には新築案件となり、完成したのがこちらの住宅です。 京都の町並みでよく見かける「犬矢来」や丸窓、洗い出し仕上げの玄関アプローチなど、丁寧な雰囲気作りが印象的です。 まるで高級な料亭や旅館のような雰囲気ですね。 【豆知識】洗い出し仕上げとは? セメントモルタルの間から、砂利や砕石、玉石などの種石が姿を現わしている仕上げのことです。今回のような玄関アプローチや駐車スペースなどで用いられることが多く、見る人に柔らかく洗練された印象を与えるデザインです。 ■今後も随時、施工事例をご紹介予定 お施主様と建築家のこだわりが詰まった美しいお住まい「千休庵」、いかがでしたか? 今後も随時、施工事例をご紹介予定です。ぜひ定期的にチェックしてみてくださいね。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022.02.22
家づくりについて
施工事例「川越の家」
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回ご紹介する施工事例は、弊社の建築家インタビューやインスタライブでもお馴染みの建築家・服部信康先生が手掛けられた住宅です。 ■お子さまの成長に合わせて家も変化 こちらは11年前に建てていただいた住宅です。 当初は一部屋で作った子ども部屋ですが、お子さまの成長に合わせて、去年、間仕切りを施工させて頂きました。 ■プライベートと程よい距離を保つオフィススペース こちらの部屋は建築当初、納戸として利用していました。 しかし時を経て、現在は自営業をされることになったご主人の事務所として使われています。 実はこの部屋、建物の裏から直接出入りできるようになっており、家族のプライベート空間を通らずとも、取引先の方を直接事務所にお通しできるようになっています。 また、扉一枚隔てただけの空間ではなく、扉から数段の階段を降りて入る仕様になっていることが「仕事とプライベートを分けるワンクッション」として機能しており、気分の切り替えにも役立ちます。 天井の低さも逆に「基地感」がありますよね。 オフィスとしての使用を想定した部屋ではありませんでしたが、偶然にも用途にぴったりとはまって、有意義に使っていただいています。
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2022.02.17
家づくりについて
他とは比べられないオンリーワンの魅力とは
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は、お客さまとのちょっと嬉しかったエピソードをご紹介させてください。 ■お客さまからの嬉しいひとこと 最近、住宅会社を比較検討中のあるお客さまから、 「これまではずっと、どの会社にお願いすれば希望通りの家を建てることができるのか? どの会社が一番コスパがいいのか? と比較検討していましたが、上村工建さんとお話をしてからは、どこかと比べるのは止めました」 というお言葉を頂きました。 お客さまによると、弊社との打ち合わせの前は「ちゃんと希望通りの家が出来るのだろうか?」「お金は足りるのだろうか?」と心配ばかりしていたそうです。 また、モデルハウスなどで実際にその会社が建てた家を見ているにも関わらず、新居での暮らしのイメージが沸きにくかったのだとか。 しかし弊社との打ち合わせは、不安や心配を感じず、新しい生活のイメージが自然と湧いてきて、とても楽しめたと言っていただけました。 ■建築家は高瀬元秀先生 このお客さまとの打ち合わせに参加されたのは、タカセモトヒデ建築設計の高瀬元秀先生です。 今回のお客さまには、高瀬先生のご提案がドンピシャで刺さったそうです。 注文住宅は、当然のことながら契約時に現物を見ることはできません。 他社では実際に家が建っているモデルハウスを見ても新居での生活をイメージできなかったお客さまが、弊社の打ち合わせでは図面や模型、パースだけで新しいマイホームでの暮らしを楽しくイメージできたのは、やはり高瀬先生のヒアリング力・提案力の賜物でしょう。 ■建築家との家づくりも選択肢に 「建築家に設計を頼むなんて、何だか敷居が高い…」と思われている方はまだまだ多いのですが、実はそんなことはありません。 土地探しや家づくりに関するご相談、自分でも把握していなかった家づくりへの願望の可視化など、建築家との家づくりのメリットは多岐に渡ります。 他社でいろいろと見学したり話を聞いたりしても、いまいちピンとこなかった…という方は、ぜひ建築家との家づくりも選択肢に加えてみてくださいね。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022.02.10
建築家インタビュー
建築家インタビュー4「おかやま設計室」
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は大好評の「おかやま設計室」の岡山森(しげる)さんと輝子(てるこ)さんのインタビューが、とうとう最終回。 先生方のプライベートな素顔の部分に迫りたいと思います。 ■休日は家族で楽しく ───お休みの日はどんなふうに過ごされているんですか? 休みを取れる時は、家族と過ごす時間を大切にしています。 10歳の息子がいるのですが、好奇心旺盛な時期なのか、本当にさまざまなことに興味を持ちます。彼に付き合っているうちに、私達自身もすごく楽しんでいる、という感じですね。 一緒にカブトムシを山に取りに行って、大量の卵を孵化させたり、キャンプで焚火を囲んだり、釣りをして釣った魚を一緒に捌いたり…。 また私(森 さん)自身は子どもの頃、小児喘息だったため、動物と触れ合うことができなかったのですが、今は息子の希望で犬と暮らしています。 子どもがいるおかげで、私たちの世界も広がっていると感じます。 ■あらゆる視点から家づくりをサポートしてくれる「おかやま設計室」 「おかやま設計室」の岡山森(しげる)さんと輝子(てるこ)さんのインタビュー最終回、いかがでしたか? 「おかやま設計室」は子育てをしながらご夫婦で運営されているので、夫の視点、妻の視点、子育ての視点、子どもが独立した後の視点など、さまざまな角度から家づくりをサポートしてくれるところも心強いですね^^
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2022.02.15
家づくりについて
「子や孫のためにも測量はしっかりと」
こんにちは! 上村工建の上村です。 私たちの地元・三重県はとにかく広く、そして田舎です。 そんな土地の広い田舎では、どこからどこまでが自分の土地なのか、お隣との明確な境界がわからない…ということが、実はよくあります。 家づくりをするにあたって土地の広さは建ぺい率に関わる重要な要素のひとつ。曖昧にしたまま進めることは出来ません。 まずはしっかりとした測量が必要になります。 ■周辺住民の記憶などをもとに立会い測量 こういうケースの測量は父母や祖父母、ご近所の人などの記憶を頼りに行われます。 「昔はこの辺りは道だった」 「畑だった」 など、さまざまな情報をひとつひとつ調べて測量していくわけです。親御さんが亡くなっている場合などは、最悪「調べたけれど分からなかった」という結果になることも…。 ■タイミングを逃さずきっちりやっておくのが重要 測量には、それなりにコストがかかります。60坪くらいなら40〜50万円、100坪以上の広い土地の場合は100万円以上かかることもあります。 「そんなにコストをかけなくても、隣との境はなんとなく分かっているから大丈夫」と、今は思われるかもしれません。しかし時間が経って情報が少なくなると、分からなくなってしまうということも少なくないのです。 孫や子のためにも土地の測量は、家の建て替えなどのタイミングできっちりとやっておくことがおすすめです。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022.02.08
建築家インタビュー
建築家インタビュー3「おかやま設計室」
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は大好評の「おかやま設計室」の岡山森(しげる)さんと輝子(てるこ)さんのインタビュー第3弾! これから家を建てようと思っている方に向けて、お二方からのアドバイスをお届けします。 ■耐震性能はより重要に ───これから家を建てようと思っている方に向けて、建築家の立場から何かアドバイスをお願いします。 私達は三重県や和歌山県といった太平洋沿岸部での家づくりに携わることが多いのですが、これからこれらの地域に家を建てるのであれば、やはり南海トラフへの備えは絶対に欠かすことができない要素のひとつだと思います。 「おかやま設計室」では、原則、耐震等級3相当での設計をご提案しています。無理な開放感よりも、一番は耐震性! 大切なことなので、ぜひ心に留めておいていただきたいと思います。 ■建築家との家づくりは、一般的に思われているよりもずっと身近なもの ───建築家との家づくりに向いている人はどんなタイプでしょうか? 洋服や器、食品などは「作り手の顔が見えるもの」を好む人が多いですよね。 建築家との家づくりは、まさに「作り手の顔が見える家づくり」です。 日常生活で買い物をする時、どこの誰がどんな思いで、どんな考え方に基づいて作ったものなのかが分かる物のほうが安心だ、と感じる方なら、建築家との家づくりに向いておられるのではないでしょうか。 設計事務所は「敷居が高い」と思われがちですが、実際はそんなことはありません。 あまり気負わず、まずは軽い気持ちで会ってみてくださいね。 >>建築家インタビュー4へ続く
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