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2020.12.10
建築家インタビュー
建築家インタビュー「長尾健先生編2」
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は建築家・長尾健先生のインタビュー第二弾です。 今回は、長尾先生の建築家としてのこだわり、考え方などについてお話を伺いました。 ■建物のスタイルに一貫性は必要ない ───長尾先生が建築家として大切にしていることは何ですか? 建築家の中には自身のスタイルをハッキリと決めている人もいますが、私は建物のスタイルに一貫性は必要ないと思っています。 お客さまの考え方、地域性、全てひっくるめて、その都度イチから考えるのが私のやり方です。 一番重要なのは、お客さまの生活を、その空間にどう反映するか。「この敷地に対して、どういう空間を作るのが最も住みやすいか?」というのがスタート地点です。 そこに建築家の自己主張はいりません。 ───住宅における地域性というのは? 家は個人のものですが、必ず町の人の目にも入ります。すると、どうしても公共性が発生します。 「誰が見ても良い」という家を作るのは難しいですが、一般的に見て「周りから浮いている」「変な建物が建ってる」と思われてしまうのは、あまり幸せなこととは言えません。 そう考えると、町並みに調和するという点も、家づくりにおいては大切なポイントです。 ■次回も長尾先生のインタビューをお届けします 建築家・長尾先生のインタビュー第2弾、いかがでしたか? 次回は長尾先生から、これから家を買おうと思っている人に向けてのアドバイス! どうぞお楽しみに(^-^)
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2020.12.08
建築家インタビュー
建築家インタビュー「長尾健先生編1」
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回からまた大人気「建築家インタビューシリーズ」をお届けします! ご登場いただくのは、神戸を拠点に活動されている建築家・長尾健先生です。 日本家屋・ナチュラル系住宅・リフォーム、なんでもござれの長尾先生に、建築家としてのルーツをお伺いしました。 ■多くの建築家の中で一人異彩を放っていた師匠からの、大きな影響 ───長尾先生の専門分野、得意分野について教えてください。 自分からそうしたわけではないのですが、近年は古民家の改修に関する案件が多いように思いますね。 建築家というのは割と新しいもの好きな人が多く、「え!? イマドキ瓦を使うの!?」と驚く人も中にはいますが、私は古い建物を直すのも好きだし、瓦を使ったりすることに抵抗がないので、自然とそうなったのかもしれません。 ───古民家などの日本古来の建築が好きになった、キッカケのようなものはあるんですか? おそらく師匠の影響ですね。 1987年ごろ、当時私はまだ大学一年で、それほど意識の高い学生ではなかったのですが、夏休みにたまたま「関西の建築家の50人展」という建築展を見たんです。 その中で、一人異彩を放っていたのが師匠でした。いるか設計集団の重村力(しげむらつとむ)という先生です。 当時はバブル期で、とにかく新しいもの、モダンなものを、皆が競うように作っていました。そんな中、重村先生だけが瓦葺きの建物パネルを展示していて、強烈な印象が残ったんです。 あとから人に聞いて「神戸大学で建築を学ぶなら重村先生の研究室に行かなきゃダメ」というくらい凄い先生だったことを知りました。 ───今でも重村先生とはご交流が? 2年前、「美馬市立脇町図書館」のリノベーションをするにあたって、お声を掛けて頂き、重村先生とコラボさせて頂く機会がありました。 「うだつの街並み」として知られる歴史ある脇町に馴染む、蔵のような外観の図書館です。ご一緒できて嬉しかったです。 重村先生の下で学んださまざまなことが、すべて今に繋がっているんだなと実感しました。 ■次回も引き続き長尾先生のインタビューをお届けします 建築家・長尾健先生のインタビュー記事第一弾、いかがでしたか? 次回も引き続き、長尾先生のインタビューをお届けする予定です。どうぞお楽しみに!
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2020.11.17
建築家インタビュー
建築家インタビュー「小田達郎先生」4
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は建築家・小田達郎先生のインタビュー最終回! 先生の休日の過ごし方やご趣味など、プライベートな素顔の部分について伺いました。 ■休日も図書館で建物探訪を愛読 ───先生は休日はどのようにお過ごしなんですか? 最近は忙しくて、休日もつい仕事をしてしまいます(苦笑) でも、ちゃんと休める時は、地元の友達同士で集まって遊んだりもします。彼らとは中学の頃からの付き合い。気付いたらもう四半世紀以上の友達です(笑) あとは、図書館に行って建物探訪の本などを読んだりすることも。建築をする上で、さまざまな専門分野に関する知識は必要ですが、ひとつの分野に没頭しすぎると、バランスを崩してしまいます。 なるべく広い視野を保つためにも、あえて広く浅くいろいろなものを読むようにしています。 ───スポーツなどはされたりするんですか? 昔はスキーが好きでよく行っていました。でも働き始めてからはなかなか…。子どもがもう少し大きくなったら一緒に滑りたいなと思っています。 ■次回は小田先生の施工事例をご紹介 建築家・小田達郎先生のインタビュー最終回、いかがでしたか? 次回は、小田先生が手掛けられた弊社の施工事例をご紹介予定です。 どうぞお楽しみに!
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2020.11.12
建築家インタビュー
【建築家インタビュー「小田達郎先生」3】
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は建築家小田達郎先生のインタビュー、第3弾! 「これから家を建てよう」と思っている人に向けて、小田先生からのアドバイスです。 ■家の形は、家族の形 ───これから家を建てようと思っている人に向けて、建築家の立場から何かアドバイスがあればお願いします。 家の形は、家族の形に通じます。 例えば、家の中に小部屋をたくさん作るのか、それともドーンと広い部屋を少なく作るのか、それだけでも家族の距離感は変わってきますよね。 だから、いろいろな家を見たり、ハウスメーカーの展示場やホームページなどを見たりして、「何が自分に合うのか、合わないのか」を感じてみて欲しいと思います。 工業化されたものは合理的です。ハウスメーカーなどで定められた規格の中で、やりたいことが実現できるなら、それはそれで良いのではないでしょうか。 ただ、そうした一定の規格の中での家作りに違和感がある人は、建築家との家づくりに向いていると思いますので、お気軽にご相談いただければと思います。 ■次回は小田先生のプライベートに迫ります 小田先生からの「これから家を建てようと思う人に向けてのアドバイス」、いかがでしたか? 家の形は家族の形…、本当にその通りですよね。 小田先生のインタビューも、次回でとうとう最終回! 先生のご趣味や休日の過ごし方など、プライベートな素顔の部分に迫ってみたいと思います。どうぞお楽しみに(^o^)
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2020.11.10
建築家インタビュー
【建築家インタビュー「小田達郎先生」2】
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は建築家・小田達郎先生のインタビュー第2弾! 小田先生が建築家として大切にしていることについて、お話を伺いました。 ■お客さまのご要望に「強・用・美」をもって応えるのが建築家の存在意義 ───先生が建築家として大切にしていることを教えてください。 家って、本当は誰もが「自分で好きに、思った通りに建てたい」と願っているものだと思うんです。 けれど実際は、家を建てるためには膨大な量の専門知識が必要。その専門知識を持つのが建築家です。 だから私は、建築家として家づくりのプランをご提案する時「お客さまが自分で設計するとしたら、きっとこうされるだろうな」ということをベースに考えるようにしています。 建築家の使命は、お客さまがやりたいことを「強・用・美」揃った形で実現することだと思うので。 ───「強・用・美」? 大昔からある建築の三大要素です。 「強」は構造上の強度、「用」は機能、「美」は形です。 強がなければ用は果たせず、強と用がなければ美は形だけのもの。そして、美がなければ建築とは言えない。 紀元前のローマの建築家が残した言葉です。 ■次回も小田先生のインタビューをお届けします 建築家・小田達郎先生のインタビュー記事第二弾、いかがでしたか? 次回は「これから家を建てよう」と思ってる人に向けて、小田先生からのアドバイスです。 どうぞお楽しみに!
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2020.11.05
建築家インタビュー
【建築家インタビュー「小田達郎先生」1】
こんにちは! 上村工建の上村です。 大好評の建築家インタビューシリーズ、今回は我らが地元、三重県ご在住の小田達郎先生にご登場項きます。 お客さまの人生そのものに寄り添う家づくりをされる小田先生。その素顔に迫ります! ■「家を建てる」という人生の一大事に関わる者として ───小田先生の得意分野について教えてください。 住宅をメインに手掛けています。 ただ、独立前に勤めていた事務所が、住宅だけでなく事務所や店舗など、様々な建物を手がける事務所でした。そのため、住宅以外の用途や構造を持つ建物に関しても、一通りの経験があります。 そういった経緯もあり、独立後もパン屋さんやクリニック、マンションのリフォーム設計も、いくつかさせて頂いています。 ───先生は建築家であると同時に、ファイナンシャルプランナーや教員免許などもお持ちですよね。なぜですか? ファイナンシャルプランナーの資格を取ったのは、家づくりという人生の一大事に関わるにあたって、お客さまの人生設計そのものにも協力したかったからです。 教員免許は、元々教師を目指していたこともあって取ったのですが、子どもをどのように教育するか? どんな子に育てたいか? というのは、家を建てるにあたって大きな要素になります。そういった意味でも、教育に関する資格は役に立っています。 私にとって「建築家として良い家づくりをする」というのは、もちろん重要な目標ですが、その目的の本質は、誰かの人生に深く関わって役立つことなのだと思います。 家を建てることも教育も、人の人生に深く深く関わることですから。 ■次回も引き続き小田先生のインタビューをお届けします 小田達郎先生の建築家インタビュー、いかがでしたか? 次回は、小田先生が「建築家として大切にしていること」について、お話を伺っていきます。 どうぞお楽しみに!
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2020.10.20
建築家インタビュー
建築家インタビュー「吉川弥志先生」4
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は建築家インタビュー・吉川弥志先生編の最終回です。 休日の過ごし方や、ご趣味といった吉川先生の素顔の部分をご紹介していきたいと思います。 ■出会った人の職業をあえて聞かないのは、その人自身を見たいから ───休日はどんなことをして過ごされているんですか? ジムには習慣的に通っています。 これまでもお話ししたように、私は食べることが大好き。食べたいものを食べるためにも、運動は欠かせません。 また洋服も好きで、好きな服を着るためには、ある程度体型を維持する必要があります。 ───好きなお洋服のブランドなどがあるのですか? 京都では有名なんですが、セレクトショップguji(グジ)の服が好きですね。2回目のインタビュー記事中でもお話しした通り、真面目なスタイルだけでは面白くないので、面白いTシャツを着て場を和ませようとしたり…。 入会しているロータリークラブの「手ぶらでお越しください」という集まりに、手ブラTシャツで参加したことも(笑) ジムに行っていない時は、妻とランチに出かけたり、仲間とグルメ会をすることも多いですね。映画もかなり観るほうです(ホラー以外・笑) 私はやはりアートやデザインが好きで、仲間もそういう人が多いです。年齢は、下は30代から上は70代まで友達がいますよ。 人と知り合った時、私はその人の職業を、あえて聞かないようにしています。理由は、その人自身を見たいから。 ■次回は施工事例をご紹介 吉川弥志先生の建築家インタビュー最終回、いかがでしたか? 次回は、吉川先生が設計を手掛けられた「青葉町の家」を施工事例としてご紹介します。どうぞお楽しみに!
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2020.10.15
建築家インタビュー
建築家インタビュー「吉川弥志先生」3
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は、建築家・吉川先生のインタビュー第3弾! 「これから家を買おう」と思っている方に向けての、吉川先生からのアドバイスです! ■家づくり成功の秘訣は「夫婦仲」「家族仲」の良さ ───これから家を建てようと思っている人に向けて、建築家としての立場からアドバイスやメッセージがあれば、お願いします。 そうですね。家を建てるにあたって、考える時間は多ければ多いほうが良いでしょう。家づくりには、じっくりと時間をかけて向き合うのがおすすめです。 あと、夫婦仲や家族仲が良くないと、家づくりは上手くいきにくいところがあります。 家づくりの打ち合わせをしていると、時々、意見の相違から夫婦喧嘩や親子喧嘩が勃発してしまうことがあるんですよね。 夫婦や家族といった近い間柄でも、実は言いたいことをきちんと言い合えていない、ということは珍しくありません。家づくりより前に、きちんと本音で意見を交換し合える、家族との関係性づくりをしておくことが、家づくりを成功させるコツではないでしょうか。 ■次回は吉川先生のプライベートな素顔の部分に迫ります! 建築家・吉川先生のインタビュー第3弾、いかがでしたか? 「家づくりの前に、家族との関係づくり」 まさに核心を突くアドバイスですね。 次回のインタビューでは、吉川先生の休日の過ごし方やご趣味など、プライベートな素顔の部分に迫っていきたいと思います。 どうぞお楽しみに!
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2020.10.13
建築家インタビュー
建築家インタビュー「吉川弥志先生」2
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は建築家・吉川弥志先生のインタビュー第2弾です。 ■いかに楽しんでもらい、喜んでもらえるかを常に考える ───吉川先生が建築家として大切にしていることは何ですか? 住宅のデザインというものは、絶対に必要なものではありません。極論を言えば「無くても良いもの」です。 しかし、あえてそれを依頼してくださるお客さまがいるからこそ、私たちの仕事は成立している。大切なのは、そのことへの感謝を忘れないことです。 そうした感謝の気持ちをベースに、お客さまをいかに楽しませるか? どうすれば喜んでもらえるか? ということをいつも考えています。 あと、個人的には「笑い」もコミュニケーションの入り口として、大事なポイントだと思っています。わざとツッコミポイントを作ったファッションで人に会うということもよくありますよ。カレーのイラストが描いてあるのに、文字は寿司って書いてあるTシャツを着たり(笑) ───ここではお名前は明かせませんが、先生はセレブと呼ばれる方々や富裕層の方のお宅の設計を、たくさん手掛けておられますよね? そういった方の家づくりって、何か共通した特徴があるのでしょうか? 予算が潤沢な方々ほど、家づくりに関する要望が少ない、という特徴がありますね。だから、察するチカラは必要になってくると思います。 一緒にお食事などさせていただく機会を通じて、お客さまの人柄をじっくり探る…なんてこともよくありますよ。単純に要望をヒアリングするのではなく、人柄を知るんです。人柄が分かれば、要望も自ずと見えてきますから。 ■次回は「これから家を建てよう」持っている人へのアドバイス 建築家・吉川先生のインタビュー第2弾、いかがでしたか? 次回は「これから家を建てよう」と思っている人に向けて、吉川先生からのアドバイスをいただきます。どうぞお楽しみに!
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2020.10.08
建築家インタビュー
建築家インタビュー「吉川弥志先生」1
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回からまた大好評「建築家インタビューシリーズ」をお届けします! ご登場いただくのは、建築家・吉川弥志先生。 吉川先生は京都ご在住ですが、その知名度や活動範囲は全国区! 有名人や、いわゆる「セレブ」と呼ばれる層の方々からも非常に人気の高い先生です。 第1回目(全4回)の今回は、吉川先生の建築の特徴や、こだわりポイントなどについてご紹介していきます。 ■重要なのは日本人にマッチしたバランス ───先生の建物の特徴を教えてください。 そうですね。コンセントやドアノブの高さといった細かい部分も含め「日本人が暮らす家」として最も良いバランスは何か? ということを突き詰めた設計をしています。 建築には世界的に知られている「モデュロール・ルール」と呼ばれるフランス発祥の黄金比があります。 私自身、若い頃はこのモデュロール・ルールにこれといった疑問を持つことはありませんでした。しかし、独立して家のプロポーションというものを真剣に考えるようになると、やはり「これはあくまでフランス人がフランス人の体型に合わせて編み出した黄金比率であり、日本人には必ずしも当てはまらない」ということに思い至りました。 日本人に合った黄金比を見つけ出すためには、日本建築の知識は不可欠。 そこで、日本建築を改めて学んだという経緯もあり、和風平屋の日本家屋の設計を手がける機会は多いですね。 あと、品の良さを大切にする一方で、エロスも大事にしています。 ───住宅に、エロスですか? 艶付け、とでも表現すれば良いかもしれません(笑) 例えば、開口部の取り方ひとつとっても、ストレートに全部見せるのではなく、あえて少しだけ見せる。廊下なども、わざとクランクさせて行く先を暗くする。そうすることで、見た人の想像が掻き立てられる家になるんです。 ■次回も引き続き吉川先生のインタビューをお送りします。 建築家・吉川弥志先生のインタビュー、いかがでしたか? 次回も引き続き、吉川先生のインタビューをお届けする予定です。どうぞお楽しみに!
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