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2023.02.21
家づくりについて
暮らしやすい家づくりのワンポイントアドバイス「トイレのドア編」
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は、暮らしやすい家づくりのためのワンポイントアドバイスシリーズ「トイレのドア編」をお届け致します。 ■トイレのドアは「引き戸」がおすすめ みなさまはトイレのドアは内開き、外開き、引き戸、どれが良いと思いますか? 弊社ではトイレのドアは「引き戸」をおすすめしています。 というのも、内開きのドアの場合、中で人が倒れたら外からドアを開けられず、救助が困難になり非常に危険だからです。また、掃除も大変ですよね。 外開きの場合は、人が廊下を通っている時にトイレのドアが開くと、ぶつかってしまう可能性があり、これも危険です。 スライド式の引き戸なら、これらふたつの危険をどちらも失くすことができます。 ■高齢者にとっても引き戸は安全で楽 老後を視野に入れた家づくりをされるなら、特に引き戸がおすすめです。 身体機能が低下した高齢者の場合、前後に大きく動かさなければならない内開きや外開きのドアは、扱いが大変なだけでなくバランスを崩して転倒してしまう可能性もあります。 トイレのドアは1日に何度も開け閉めするもの。 そのドアを、大きな動きや力を必要とせず簡単に開け閉めできる引き戸にしておくことは、老後の暮らしを安全で快適なものにすることに繋がります。
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2023.02.16
家づくりについて
家づくりの定説(セオリー)を疑ってみようシリーズ「その畳スペース下収納、本当に必要?」
こんにちは! 上村工建の上村です。 家を新築するにあたって、リビング横に畳スペースを設けるお宅は多いですよね。また、その畳スペース下を収納にしたいと考える方も多いのではないでしょうか? ■大容量かと思いきや…実はそれほどでもない畳スペース下の収納 畳スペース下の収納というと、家族全員分の布団を収納できるような、かなりの大容量収納を想像される方が多いようです。 しかし実は、畳スペース下の収納の容量はそれほど多くありません。 ほとんどの場合、布団の収納なんてまず無理。薄めの座布団やクッション、お子さまのオモチャなどがせいぜい、といったところです。 畳の下という箱の中に更に箱を作り、キャスターまで付けるわけですから、実際のスペースより容量が大幅に少なくなってしまうのも仕方がないことかもしれません。 ■物の出し入れがしにくいから、結局使わない物を入れっぱなしに… 畳の下の収納は、出し入れのしにくさも大きなデメリットのひとつです。 出し入れがしにくいから使用頻度が低くなり、結果、使わないものが入れっぱなしになるだけのスペースになってしまう…ということも珍しくありません。また、湿気対策や虫対策、カビ対策なども必要です。 ■それぞれのメリット・デメリットを把握して適切な収納計画を リビングに収納が増えること自体は悪いことではありませんし、上記のようなデメリットを分かった上で畳スペース下に収納を設けるなら、何ら問題はありません。 しかし、もしも畳スペース下の収納に、すごく大きな期待をお持ちなら、過度な期待は禁物です。 収納はそれぞれのメリットデメリットをきちんと把握した上で、ご家族にとって過不足のないものを計画しましょう。 この情報がみなさまの家づくりの一助となれば幸いです。
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2023.02.14
家づくりについて
家づくりの定説(セオリー)を疑ってみようシリーズ「そのシューズ・クローク、本当に必要?」
こんにちは! 上村工建の上村です。 「家を新築するなら流行りのシューズ・クロークを設置しよう」と思っておられる方は多いのではないでしょうか? ■シューズ・クロークとは? シューズ・クロークとは、玄関クローク、シューズ・イン・クローゼット、土間収納など、さまざまな呼び方がありますが、総じて土足で入れる玄関収納のことです。 靴の他にもコートや傘、ベビーカー、ガーデニング用品、ゴルフバッグ、キャンプ用品など、いろいろなモノの収納に使われます。 日頃からシューズ・クロークに靴を収納する癖をつけておけば、玄関を常にスッキリと保つことができ来客時も安心。花粉の季節などは、コート類を居室に持ち込まずに済むので、アレルギーのある方にはそういう点でも便利です。 ■シューズ・クロークをデッドスペースにしないためには… うまく作れば非常に便利なシューズ・クローゼットですが、動線が悪いとあまり活用されず、デッドスペースになってしまう…という例も実は結構あるそうです。 「来客から見えないように」と設けたシューズ・クロークが結局使われず、靴も玄関に脱ぎっぱなし。結果的に、ただ玄関を狭くしてしまっただけ…、なんてことになってしまったら、すごく残念ですよね。 シューズ・クロークを設ける際は「何をどのくらい収納するのか?」「動線は?」「そもそも本当にシューズ・クロークが必要か?」などを、一度しっかりと考えてみるのがおすすめです。
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2023.02.09
家づくりについて
家づくりの定説(セオリー)を疑ってみようシリーズ「南側道路最強神話にご注意!」
こんにちは! 上村工建の上村です。 土地探しをしていると、 「土地を買うなら南側が道路に面した土地が良い」 という情報を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。実際に分譲地なども南側道路のエリアから売れていくことが多いですよね。 まさに「南側道路、最強神話」です。 しかし、この神話に捕らわれて盲目的に「南側道路ならそれでいい」という先入観で土地探しをしてしまうと、思わぬ失敗を招くことも…。 ■土地選びは採光やプライバシーを総合的に考えよう ロケーションにもよりますが、南側道路の土地にもデメリットはあります。 採光のための窓が道路に面しているということは、それだけ道路や近隣からの目線が家の中に入りやすくなるということ。プライバシーの確保に工夫が必要になりますし、場合によっては、そのために目隠しの塀などを作りコストが増してしまうこともあるでしょう。 また、南側道路の土地であっても、その道路の向こう側に高い建物が建っていれば、陽当りはイマイチ。 土地選びは「南側道路が良い」という単純な先入観だけで行うのではなく、採光や道路・近隣からの目線などを総合的に考えて進めていく必要があります。 ■土地探しは信頼できる専門家と一緒に 弊社では、建築家が数年がかりの土地探しに根気よく付き合い続けてくれた事例が多数あります。 土地選びは信用できる専門家に、分からないこと・不安なことを都度相談しながら進めるのがおすすめ。 一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談下さいね。
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2023.02.07
家づくりについて
家づくりの定説(セオリー)を疑ってみようシリーズ「そのキッチン収納、本当に必要?」
こんにちは! 上村工建の上村です。 「家を新築するならキッチンにはパントリーを作ろう」 「大容量の床下収納を作ろう」 そんな風にお考えの方は多いのではないでしょうか? パントリーがあれば水やお酒、食品のストック、普段使わない鍋や食器の収納なども簡単に出来て、キッチンも整理整頓しやすく便利になりますよね。 ただ、実はこれらを収納するにあたって、必ずしもパントリーや床下収納が絶対必要ということもないんです。 ■最近はキッチンそのものの収納力がすごい! 大きめのキッチンは、作業台の下にパントリーと同じぐらい収納力がありますし、メーカーのシステムキッチンも、研究が重ねられた結果かなりの収納力になっています。 ビールをケースごと余裕で入れられたり、ホットプレートなどもラクラク収納可能だったり。 それだけの収納に加えて、さらにパントリーや床下収納が本当に必要かどうか? そこは一度冷静に考えてみたいところです。 特に弊社では床下収納はあまりおすすめしていません。 歩くたび、収納部分にどうしても違和感が生じますし、床の強度も下がります。何より床下収納は「使わないものを押し込むだけの場所」になりがち。 収納スペースは大きければ大きいほど良い、というものでもありません。家族の人数や持ち物の多さに合わせて適切に設けるのが大切です。 家族にとって過不足のない適切な収納計画、建築家との家づくりで一緒に考えてみませんか?
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2023.02.02
家づくりについて
家づくりの定説(セオリー)を疑ってみようシリーズ「そのウォーク・イン・クローゼット、本当に必要?」
こんにちは! 上村工建の上村です。 「家を新築するなら絶対にウォーク・イン・クローゼットを作ろう!」と思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか? オシャレでラグジュアリーなイメージのウォーク・イン・クローゼットは、多くの女性にとって憧れの設備です。 ですが、みなさまはご存知ですか? ウォーク・イン・クローゼットが、必ずしも収納力に優れているわけではない、ということを。 むしろウォーク・インする通路の部分がデッドスペースになってしまうため、大きなスペースを必要とする割に収納力は思ったほどでもなかった…という感想をお持ちになる方も、実は多いのです。 もちろん、敷地面積に十分な余裕があれば、たっぷり収納できるウォーク・イン・クローゼットを作りつつ、部屋の広さを確保することも可能です。 しかし家づくりは、必ずしもそんな条件下ばかりで行われる訳ではありませんよね。 だからこそ「新築を建てるならウォーク・イン・クローゼット」という固定観念を一度取り払ってみてください。 収納効率や導線を考えた上で、本当にウォーク・イン・クローゼットが必要か? 他にもっと収納効率や見た目が良く、使いやすい収納を作る方法はないのか? 建築家との家づくりで、その答えを一緒に探してみませんか?
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2023.01.24
家づくりについて
知ってるようで知らない建築家の話【3】「建築家との家づくりに向いている人・向かない人」
こんにちは! 上村工建の上村です。 前回の記事では建築家との家づくりが非常に自由度の高いものであるということをご紹介しました。 しかし建築家との家づくりには、「自由度が高いからこそ不向きな方」もいらっしゃいます。 ■そもそもそんなに強いこだわりがない 建築家との家づくりに向いているのは、一般的なハウスメーカーでは対応が難しいと言われるような「どうしてもやりたいことがある」という方です。 どうしてもこの土地に建てたい、どうしてもRC造にしたい、どうしてもリビングはこれだけの広さが欲しい、どうしてもお気に入りのメーカーの設備を導入したい、どうしてもこの建具を使いたい、この照明を使いたい、家具や収納を家に合わせたオリジナルで造作してほしい、細部に至るまで自分の好みで家づくりがしたい…etc- 前回の記事でもご紹介した通り、決まった規格がない建築家との家づくりは本当に自由です。だからこそ、決めなくてはならないことがたくさんあります。 その過程を楽しめる方なら良いのですが、 ・長期間、長時間打ち合わせは面倒 ・コスパ最優先 ・普通でいい ・そもそもそんなに強いこだわりがない という方にはむしろ建築家との家づくりは向いていません。そういう方はある程度、選択肢が絞り込まれた規格住宅の方が適していると言えるでしょう。 ■現物を見て安心して買いたい 注文住宅は現物を見て購入できるわけではありません。契約後に工務店や建築家と共に作り上げていくことになります。しかも家の完成まで数年がかりになることも…。 「形のないものに大きなお金を払うのは不安」 「現物を見て安心して買いたい」 という方にはあまり向いていないかもしれません。 ■まずはお気軽にご相談を 弊社では、 「今すぐ購入を考えているわけではない」 「とりあえず建築家との家づくりについて知りたい」 という方のお問い合わせも大歓迎です。 家を建てるとなれば、いずれにせよ何社かの住宅会社さんを回られるでしょうし、弊社の場合、初めてお問い合わせいただいてから家が建つまでに10年近くお付き合いさせていただいたお施主様も少なくありません。 まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
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2023.01.19
家づくりについて
知ってるようで知らない建築家の話【2】「建築家との家づくりこそ自由な家づくり」
こんにちは! 上村工建の上村です。 知ってるようで知らない建築家の話をご紹介する本シリーズ、前回の記事では、 ・建築家は一部で思われているような偏屈で気難しい存在ではない ・実際はお客さまの望みや好みを理解し、それを全力で家づくりに反映させようとしてくれる存在 ということをご紹介しました。 第2話となる今回は「建築家との家づくりがいかに自由度が高いか」ということについて紹介します。 ■細部まで徹底的にお施主様の好みを追求してくれるのが建築家 例えば絵画を飾る時、どのような額装にするかによって絵の印象はかなり変わりますよね。 家づくりもそれに通じるところがあって、窓ひとつとっても窓枠をどんな材質にするか、どんなデザインにするかによって部屋の印象が全く変わるんです。 しかし、窓枠の材質やデザインにそこまでの自由度があること自体、一般的にあまり知られていません。 水栓などもそうです。豊富な種類があり、どんなものを採用するかによってその空間の雰囲気も大きく変わるのですが、それほど多くの選択肢があるということをご存知無い方がたくさんおられます。 そんな、通常ハウスメーカーの家づくりでは選択肢自体があまりないような細かい部分を、徹底的にお客さまの好みやライフスタイルにマッチするものを探し、提案してくれるのが建築家との家づくりです。 「建築家はこだわりが強くて自分が思った通りに家を作ってもらえなさそう」 というのは完全に間違ったイメージ。むしろ決まった規格のなかで、ごく僅かな選択肢しかない通常のハウスメーカーでの家づくりより、建築家との家づくりの方がずっと自由度が高く、思った通りの家が建つのです。 >>【3】「建築家との家づくりに向いている人・向かない人」へ続く
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2023.01.17
家づくりについて
知ってるようで知らない建築家の話【1】「建築家ってなんだか敷居が高い」?
こんにちは! 上村工建の上村です。 突然ですが、みなさまは「建築家との家づくり」というものにどのような印象をお持ちでしょうか? 「建築家って、なんとなく敷居が高い」 「こっちの要望より自分のこだわりを優先されそう」 「気難しそう」 そんな風に思われている方も多いのではないでしょうか。 ですが、実はそれは大きな誤解なんです。 今回は一般的にあまりよく知られていない「建築家って実はこんな人たち」というお話をご紹介します。 ■寝ても覚めても、うどん食べてても… 人気のドラマの影響か、「建築家は偏屈、気難しい」というイメージを持っている人は割とたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし実際の建築家という人たちは、むしろその逆。常にお客さまの顔色をよく観察し、お客さまが望むことやお客さまの好みを全力で理解しようとしてくれる人達です。 時にはお客さまご自身でさえ把握していない潜在的な望みを上手に顕在化し、家づくりに反映してくれることもあります。 寝ても覚めても、うどんを食べていても、常に「どうすればお客さまにご満足いただける家づくりができるか?」を考えているのが建築家なのです。 >>【2】「建築家との家づくりこそ自由な家づくり」へ続く
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2023.01.12
家づくりについて
リフォームか建て替えか…それぞれのメリットとデメリット【7】
こんにちは! 上村工建の上村です。 リフォームと建て替え、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介する本シリーズ。第7話となる今回は、建て替えのデメリット「セットバック」についてご紹介します。 第1〜6話をまだご覧になっておられない方は、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。 ■場合によってはセットバックが必要 現在の建築基準法では、家に接する道路は4m幅以上(地域によっては6m幅以上)の道路に2m以上接していなければならない、という決まりがあります。 しかし実際には1.8m(もしくは3.6m)といった道路がたくさんあります。これは自動車が一般的なものではなかった時代の基準で整備された道路です。 今お住まいの家が現在の法規に則ったもの(家に接する道路が4m幅以上)であれば問題ありません。 しかし、そうでない場合はご自宅の敷地の外構や塀の一部を削って、接道を現在の基準に合わせる必要が出てきます。 これをセットバックと言うのですが、リフォームの場合、このセットバックは不要です。 ■同じ予算をかけても同じ大きさの家を建てられないかも? 昔よりも坪単価が上がっているところが多いので、同じ予算だと同じ大きさの家を建てられないこともあります。 あらかじめ減築を考えている場合は問題ありませんが、建て替えることで意図せず家が狭くなってしまうのは少しもったいないですね。 ■家づくりは十人十色、まずはご相談を リフォームと建て替え、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介してきた全7話、いかがでしたか? 代表的なメリットやデメリットをご紹介してきましたが、家づくりは十人十色です。 家づくりに関するご希望や悩み事がありましたら、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
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