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2022.10.18
家づくりについて
「家づくりは家庭によって必要なものが全然違う」【後編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 住宅の設備・機能は日々進歩を続けており、どんどん便利になってきています。 しかし、なんでもかんでも楽で便利ならそれで良い、というわけではありません。 前回の記事では、あえて段差を設ける高齢者施設を例に「本当に必要な住宅の設備や機能は、各家庭よって異なる」というお話をご紹介しました。 後編である今回は、子育て世代の家づくりにおいて「あえて使わない」という選択をされることが多い設備をご紹介します。 ■トイレを流せない子にしないため 近頃は自分でレバーを押したり回したりしなくても、使用後に自動で水が流れるトイレを目にする機会が増えました。 この機能があれば、単純にトイレを流すという一つの手間が減り、流し忘れで後から入った家族が嫌な思いをすることもありません。とても便利な機能です。 しかし、子育て中、もしくはこれから子育てされるご家庭では、あえてこの機能は付けない、という選択をされるお施主様が一定数おられます。 トイレを自分で流さないのが当たり前の環境で育つと、自宅以外のトイレを使った時、きちんと流さないまま出てしまうというマナー違反を、無自覚に犯してしまうリスクが大きくなるからです。 またセンサーで反応する水道も、蛇口を閉めず水を出しっぱなしにしてしまう習慣がついてしまうため、子育て中は避ける方が多いです。 これから成長する世代、少しでも衰えを防ぎたい世代など、住む人によって住宅に必要な設備・機能は本当にさまざまですよね。 この情報がこれから家づくりをされる方の一助となれば幸いです。
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2022.10.13
家づくりについて
「家づくりは家庭によって必要なものが全然違う」【前編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 みなさまもご存知の通り、住宅の設備は日々進歩を続けており、どんどん便利になってきています。 使用後、勝手に水を流してくれるトイレや、センサーで反応する水道、大量の洗い物を勝手に洗ってくれる食洗機、自宅で転倒の心配などがないバリアフリー。 どれも便利で素晴らしい機能ではありますが、これらが全てのご家庭にとって必要かというと実はそうでもありません。むしろ、その便利さゆえに適さないという例もあります。 ■あえて段差を作る高齢者施設 高齢の方にとって転倒は大きなリスクのひとつです。転倒・骨折によって寝たきりになってしまうこともあります。 そして高齢者の転倒事故の半数は、住み慣れた自宅内で起こっています。 そうした事態を受けてバリアフリー住宅が広まる一方で、あえて段差、坂、階段(手すり付き)を作っている高齢者施設もあります。 これは足腰を鍛え、自分で段差を上り下りできるという自信や意欲を持ってもらうことが、結果として高齢者の健康寿命を延ばすことにもつながる、という考えによるものです。 もちろん、バリアフリーと段差ありで、どちらが正しい、間違っているということではありません。 一言で高齢者と言っても、60代なのか90代なのか、持病があるのかないのか、車椅子を使用するのかしないのか、などによって状況は全く変わるからです。 単純に高齢者の住宅、イコールバリアフリーではなく、やはりその人に合わせた家づくりが必要です。 >>【後編】へ続く
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2022.10.11
家づくりについて
「ホントの希望、教えてください」
こんにちは! 上村工建の上村です。 突然ですが、みなさまは初対面の人、または数回会っただけの人に、どれぐらいプライベートなことを話せますか? おそらく「何でも気兼ねなく話せるよ」という方は、ほとんどおられないのではないでしょうか。 実は家づくりの現場でも同じで、本当の希望、本当の予算などについて最初から全てをオープンに出来るお施主様は、ほとんどいらっしゃいません。 仮にご夫婦のどちらか一方が本音を話しておられても、もう片方が遠慮して本当の希望を言えていない…ということもよくあります。 また、言葉では「予算内に収まっていればそれで良い」「予算ありき」とおっしゃっていても、本当はその方ならではのこだわりポイントがあるものです。 そのこだわりを実現することこそが建築家と共に建てる家の価値であり、上村工建の家づくりの起点でもあります。 ■家づくりとはライフスタイルづくり 家を建てるということは、その家族の人生やライフスタイルをつくるということだと私たちは考えています。 だからこそヒアリングは丁寧に時間をかけて行います。 ヒアリング内容をもとに、建築家の先生と認識を共有するため、建築家と工務店だけの打ち合わせ時間などもしっかりと設けています。 長い住宅ローンを払って建てるのですから、帰宅する度「この家を建ててよかった」と思えるような、ときめきのある家にしなくてはなりません。 だからとにかく、今どんな風に暮らしていて、将来はどんな風に暮らしたいのか? 何が好きで何が嫌いか? その家でしたいことはどんなことか? 集めているものは何か? どんなことでも私たちに教えてください。 遠慮などはなさらないでくださいね! たとえ予算の関係で諦めなければならないことが出てきたとしても、とことん検討した上で取捨選択を行なえば、納得出来る形が見つかるはずです。 実際に弊社では、数年かけてプランニングした事例なども多数あります。 家づくりで叶えたい夢をお持ちの方、建築家との家づくりにご興味のある方、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
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2022.10.06
家づくりについて
上村工建の家づくり奮闘記「駐車スペースの確保は毎度苦労の連続」
こんにちは! 上村工建の上村です。 私たちの地元・三重県は県の面積の65%を森林が占めるという自然豊かな土地───つまりは、田舎です。 こういう田舎では車がないと生活が成り立たないため、一家に1台どころか2台3台と自家用車があるお宅も珍しくありません。 家づくりも当然、たっぷりとした駐車スペースありきで進めることになります。 ■駐車場の確保はいつも大変! 田舎の場合、敷地は広くてもそのひとつの敷地内に親の家、子の家、孫の家と複数の家が建つことがよくあります。 そして前述の通り、各世代ごとに駐車場も複数台分必要。 建ぺい率もあるので、限られた面積をいかに有効活用するかは、毎回悩みどころです。 また、田舎の土地は前面道路がすごく狭いことが多く、入り口が1mもない…なんてことも。 ただ、「そんなに出入りが難しい土地なら住んでいる人にとっても、さぞ大変だろう」と思いきや、長年住んでいると不思議と慣れるようで、地元の人はそういった道も難なく運転されているんですよね。 ■難しい土地だからこそ建築家の手腕が光る 四角く綺麗に造成された土地とは違う、難しい敷地での家づくりは、一般的なハウスメーカーでは敬遠されることもあります。 しかし建築家と共に建てる上村工建の家なら、お施主様のご要望や土地の特性に合わせた「自分だけの家作り」が可能です。 ご興味のある方はぜひお気軽にご相談下さいませ。
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2022.09.29
家づくりについて
輸入ものの照明器具にはある程度のリスクがあることを知っておこう
こんにちは!上村工建の上村です。 家づくりにおいて、照明はその空間の雰囲気を決定づける、とても重要な要素のひとつですよね。 そのため、お施主様も照明選びにはかなりこだわられる方が多いです(建築家も照明にはすごくこだわります)。 中には国内メーカーのラインナップからピンと来るものがどうしても見つからず、輸入ものの照明をご自身で購入されるお施主様もいらっしゃいます。 しかし、実は輸入ものの照明にはいくつかのリスクがあることをご存知でしょうか? ここでは、そうした海外から輸入した照明機器を用いることで起こった「こんなはずじゃなかったのに」というエピソードをご紹介したいと思います。 ■輸入照明のよくあるトラブル3選 1.調光機能が使えない 調光機能が使えないというのは、輸入ものの照明機器には割とよくあることのようです。 2.天井に取り付けるための金具がない 日本で照明機器を購入すると、大抵が天井に取り付けるための引掛けシーリングという金具が付属しています。 しかし輸入ものの照明にはそれがついていないことも珍しくありません。その場合、金具を加工する必要があります。 3.コンセント・コード・ソケットなどが日本の規格と違う 日本で使える規格に修理してくれる業者さんなどもあります。 でも「買ったらそのまま使える」と思っているとショックかもしれませんね。 ■今後もお役立ち情報を随時発信予定 輸入照明に関する豆知識、いかがでしたか? 今後も家づくりに関するお役立ち情報を随時発信予定です。ぜひ定期的にチェックしてみてくださいね! 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022.09.27
家づくりについて
大事故に繋がる可能性大!絶対やってはいけないDIY
こんにちは!上村工建の上村です。 みなさまはDIYにご興味がおありですか? ここ数年で流行り始めたDIY(Do It Yourselfの略)はコロナ禍を経て「流行」から、もはや「文化」の域にまで変化する勢いで人々の生活に浸透していますよね。 Instagramなどでも#diyのハッシュタグが付いた記事が8000万件近く投稿されています。 しかしDIYには、絶対に素人が手を出してはいけない領域が存在します。主に、 ・エアコン取り付け ・屋根や外壁の塗装 ・電気工事 ・水回りの配管 ・住宅の構造に関わる部分 などがそうです。 ■爆発・発火の危険があるDIY 数ある「絶対に手を出してはいけないDIY」の中でも、この夏、特に注意が呼びかけられているのが「エアコンの取り付け」です。 専門の知識や資格がないにも関わらず、自分でエアコンの修理や設置をしようとした結果、作業途中に重症を負ったり、エアコンが破裂・発火したりするという事故が急増しているのが原因です。 たしかに、エアコンの修理や設置には時間も費用もかかります。しかし、お金がかかるのも時間がかかるのも、それがその道のプロにしかできない仕事だからこそ。 安全にDIYを楽しむためにも、自分でやっていいところ・専門家に任せるべきところをきっちりと見極め、事故やケガを防ぎましょう。
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2022.09.22
家づくりについて
「責任の所在が明確な発注」が結局コスパも効率も一番良い【後編】
こんにちは!上村工建の上村です。 前回、前々回の記事では「少しでもお得になるように」と、ご自身で設備などをネット注文した結果、予想外のトラブルやアクシデントが発生してしまい、逆に手間やコストがかかってしまった…という事例をご紹介しました。 今回はトラブルというほどではないものの「節約のつもりで自分で手配をしたら、なんだか残念な結果になってしまった」というケースを番外編としてご紹介します。 ■ああ、建築家によって計算しつくされた美しい外観が…!! 弊社の住宅は基本的に「建築家と共に建てる美しい家」です。 外観も、もちろん建築家によって美しく見えるよう計算し尽くされています。 私たち施工会社は、そんな外観の美しさを損ねることがないよう、エアコンの配管に巻く化粧カバーの色などもきちんと外壁の色と合わせています。 しかし業者さんによっては、化粧カバーの色を全く配慮してもらえなかったり、「化粧カバー仕上げ」ではなく「テープ仕上げ」にされてしまうことも…。 【豆知識】 エアコンの配管に巻くカバーには「化粧カバー仕上げ」と「テープ仕上げ」があります。「テープ仕上げ」は、日に当たるとテープがペラペラ剥がれてしまう等、「化粧カバー仕上げ」に比べて見た目や耐久性が劣ります。 せっかくこだわって建てた大切なお家です。節約すべきところと、そうでないところの見極めは慎重に行いましょう。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022.09.20
家づくりについて
「責任の所在が明確な発注」が結局コスパも効率も一番良い【中編】
こんにちは!上村工建の上村です。 家づくりをする上で「お得になる」と思って取った行動が、結果として逆に手間やコストを余計に増やすことになってしまった…ということはよくあります。 前回の記事では【よくあるアクシデントその1】として、ご自身でエアコンをネット注文されたものの、予定通りに物が届かなかったお施主様の事例をご紹介しました。 今回はその続編記事、【よくあるアクシデントその2】をご紹介します ■よくあるアクシデントその2「故障・不具合」 無事取り付けたエアコンがきちんと作動しない、というアクシデントもあります。 しかし、施工会社の管理外で手配された商品や取り付けに関しては、施工会社にはどうして差し上げることもできません。 こうしたケースの場合、エアコン本体に問題があるのか、それとも取り付けに問題があるのかなど、責任の所在がはっきりしないことも多く、問題解決までにかなりの時間や手間がかかることも珍しくありません。 ■施工会社で一括管理するのが結局は効率的でコスパも良い 問題が起こった時、その責任の所在が明確であるというのは、非常に重要なポイントです。 上記のようなトラブルが起こることを考えると、結局のところ設備等は施工会社に一括で任せてしまうほうが効率的で、結果としてコスパも良いことが多いのです。 ■次回はよくあるトラブル番外編 次回は「トラブルというほどではないものの、節約のつもりで自分で手配をしたら、残念な結果になってしまった」というケースを番外編としてご紹介します。 どうぞお楽しみに! >>【後編】に続く
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2022.09.15
家づくりについて
「責任の所在が明確な発注」が結局コスパも効率も一番良い【前編】
こんにちは!上村工建の上村です。 家づくりをする上で、 「余計なコストをなるべくカットしたい」 「できるだけ安くお得に家を建てたい」 と思うのはごく自然な感情ですよね。 しかしお得になると思って取った行動が、結果として逆に手間やコストを余計に増やすことになってしまった…ということはよくあります。 今回はエアコンを例に、そうしたトラブルやアクシデントをいくつかご紹介したいと思います。 ■よくあるアクシデントその1「物が届かない」 施工会社を通して発注するより自分でネット注文した方が安いから…と、ご自身でエアコンを手配されるお施主様が稀におられます。 無事に物が届けばそれで良いのですが、到着予定日になっても届かない、ということもあります。 家はすっかり完成している、引っ越しも完了している、なのにエアコンが届かない…。悲惨です。 気候の良い時期ならまだマシですが、真冬や真夏にエアコンが使えないというのは、かなり厳しいですよね。 しかし無事にエアコンが届き、取り付け工事が完了してもそれで安心とは限りません。 次回の後編では、取り付けたエアコンに故障や不具合があったケースについてご紹介します。 >>【中編】に続く
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2022.09.13
家づくりについて
今やマスト?!「家事室(ランドリースペース)」【後編】
こんにちは!上村工建の上村です。 前回、前々回の記事では、最近の家づくりは家事室(ランドリースペース)を設けるお宅が多いことや、人気のガス乾燥機「乾太くん」についてご紹介しました。 今回は家事室(ランドリースペース)づくりのコツや、「乾太くん」以外のおすすめ設備についてご紹介したいと思います。 ■快適な家事室(ランドリースペース)作りのコツ 洗濯物を干す家事室(ランドリースペース)は、光と風がある程度入る空間であることが必須です。 きちんと換気ができる環境でなければ洗濯物が乾きにくく、また室内にもカビなどが発生しやすくなってしまいます。 換気扇も可能であれば通常より少し容量が大きめのものを取り付けておくのが良いでしょう。 ■水捨て不要の除湿機能が付いた乾燥機「カライエ」 「乾太くんを設置するほどでもないけれど、洗濯物は効率よく乾かしたい」 「建物内部にカビやサビなどが発生しないよう除湿機能を強化したい」 という方には、水捨て不要の除湿機能が付いた乾燥機「カライエ」がお勧めです。 特にモルタルやコンクリートのお家は湿気がこもりやすいため「カライエ」などの除湿対策は大活躍しますよ! ■今後もお役立ち情報を随時発信予定 全3回に渡ってお届けした家事室(ランドリースペース)に関する記事、いかがでしたか? 今後も家づくりに関するお役立ち情報を随時発信予定です。ぜひ定期的にチェックしてみてくださいね。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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